2013年03月11日

震災2年目に想う事

東日本大震災から2年。
TVでは復興の遅れの状況が報じられる。

20歳の頃、日大から三重大建築学科への学士入学を決意した一つのきっかけに
「建築家 坂茂氏の活動」があった。
現在も『紙の建築家』として大変有名な建築家であるが、
当時(15年程前)、本で目にした「ルワンダの難民救済活動」に心を打たれた。
三重大学の編入試験の面接時にも、
「尊敬する建築家は?」
と質問されて、
「坂茂さんです。」
と答えた。当時は面接官の先生方も「だれ???」といった顔をされていた事を覚えている。
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坂茂氏の活動は、トイレットペーパーの芯に用いられる『紙管』を用いた建築で、
難民用の仮設住居を提案し、国連と連携して活動していた。
また阪神大震災の際にも紙管で教会を建築し、被災者の拠り所を築いたりと
ちょっと異色ながら社会的役割を開拓していく姿勢に憧れた。

三重大学への筆記試験は・・・正直ダメダメだったが、
たぶん面接を評価して頂けたが故に、建築を学ぶ機会に恵まれ、この仕事に就けていると思う。
平和ボケで当時の初心を忘れつつあったが、東日本大震災で再度思い返すようになった。
今回の震災でも、坂茂氏は避難所での『紙管による簡易間仕切り』で支援を行っており、
改めて理想の建築家像を感じた。
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http://www.shigerubanarchitects.com/SBA_NEWS/SBA_news_5.htm

日々の仕事に追われ、何が出来るわけでもないが、
この仕事への転機となった初心を忘れずに、常に気に留めて考える事を心掛けたい。
建築設計という素晴らしい仕事に身を置けている事に感謝しつつ、
同時に期待される社会的役割と責務を果たす事を自分への課題としたい。

震災2年目として、
被災者の皆様にお見舞い申し上げますと共に
亡くなられた方々へ哀悼の意を送らせて頂きます。

posted by カマタ at 14:31| Comment(0) | 日記